JavaScriptを使用して記事タイトルの一部のスタイリングを変更する方法

JavaScriptを活用して、ウェブページ上の記事タイトルをカスタマイズする方法を学びましょう。この記事では、特定のテキスト部分に異なるスタイリングを適用する手法を紹介します。Webデベロッパーが見出しを個別にデザインする際に役立つ情報が詰まっています。

デスクでデザイン系のPC作業をする女性


ウェブページ上のタイトルは、読者の注意を引くために非常に重要です。記事タイトルは特に注目され、魅力的に表示される必要があります。JavaScriptを使用して、記事タイトルの一部をスタイリングする方法を探究しましょう。

この記事では、JavaScriptを活用して、記事タイトル内の特定のテキストをスタイリングする方法をステップバイステップで説明します。また、実際のウェブページでのデモを通じて、その効果を実感できます。

スタイリングの実現方法

ステップ 1: HTML要素の取得

まず、スタイリングを適用したい記事タイトルをHTML要素として取得します。通常、記事タイトルは<h1>要素内に配置されています。はてなブログだと、記事タイトルは以下のような構成です。

<h1 class="entry-title">
  <a href="ページのURL" class="entry-title-link bookmark">ページタイトル</a>
</h1>

h1タグにentry-titleというクラス名があり、その内部のaタグにはentry-title-linkbookmarkというクラス名が付与されています。

const h1Element = document.querySelector('h1.entry-title a.entry-title-link.bookmark');

これを指定することにより、記事タイトルをJavaScriptで操作できるようになります。

ステップ 2: 新しい要素の作成

スタイリングを適用したいテキストを<span>要素で囲む新しい要素を作成します。この要素は、特定のスタイルを持つためのクラス名を持ち、テキストを含みます。

本を読む眼鏡を掛けた猫ちゃん
©nyanco
つまり、記事タイトル中のスタイリングを変更したいテキスト部分を(JavaScriptによって動的に)`span`タグで囲み、クラスを付けてスタイルを適用する、という仕組みです。

const spanElement = document.createElement('span');
spanElement.className = 'en'; // スタイリングを適用するためのクラス名
spanElement.textContent = 'スタイリングを適用したいテキスト'; 

ステップ 3: 既存のテキストの取得

記事タイトル内の既存のテキストを取得します。これは、特定のテキストを識別するのに役立ちます。

const existingText = h1Element.textContent;

ステップ 4: 新しいHTMLコードの生成

既存のテキスト内の特定の部分を新しい<span>要素で囲む新しいHTMLコードを生成します。

const newHTML = existingText.replace('スタイリングを適用したいテキスト', '<span class="en">スタイリングを適用したいテキスト</span>');

これにより、スタイリングが適用された新しいHTMLコードが生成されます。

ステップ 5: HTMLの更新

最後に、生成した新しいHTMLコードを記事タイトルの中に挿入し、スタイリングを適用します。

h1Element.innerHTML = newHTML;

これにより、記事タイトル内の特定のテキスト部分が<span>要素で囲まれ、スタイリングが適用されます。

コードまとめ

// HTML要素を取得
const h1Element = document.querySelector('h1.entry-title a.entry-title-link.bookmark');

// 新しい<span>要素を作成
const spanElement = document.createElement('span');
spanElement.className = '任意のクラス名';
spanElement.textContent = 'スタイルを変更したい記事タイトル中のテキスト';

// 既存のテキストを取得
const existingText = h1Element.textContent;

// 新しいHTMLコードを生成
const newHTML = existingText.replace('スタイリングを適用したいテキスト', '<span class="任意のクラス名">スタイリングを適用したいテキスト</span>');

// 既存の<a>要素内のHTMLを更新
h1Element.innerHTML = newHTML;
h1.entry-title a span.任意のクラス名 {
  /* 以下、変更を適用したいスタイルを記述 */

}

実際の利用例

この記事のタイトルが、実用例です。「"記事タイトルの一部のスタイリング"」という部分が前後と異なるスタイルになっているかと思います。具体的には、以下のCSSコードを適用しています。

h1.entry-title a span.en {
    font-family: "hannari-mincho", serif;  /* フォントの種類 */
    color: yellowgreen;  /* フォントの色 */
    font-weight: 600;  /* フォントの太さ */
}

注意事項

JavaScriptを使用して記事タイトルのスタイリングを変更する際、以下の注意事項に気を付けましょう。

  • セマンティクスを壊さないようにし、適切なHTML要素を使用しましょう。
  • 適切な文脈でのみスタイルを適用し、他のテキストに誤って影響を与えないようにしましょう。
  • ブラウザ互換性を確保し、アクセシビリティに気を付けましょう。
  • パフォーマンスに注意し、効率的なコードを書くようにしましょう。

おわりに

記事タイトルをJavaScriptを使ってスタイリングする方法を学びました。これは、ウェブページ上のデフォルトでは設定できない箇所などを個別にデザインする際に、非常に役立つ手法です。記事の中で提供されたステップをまとめます。

  1. HTML要素の取得: まず、スタイリングを適用したい記事タイトルをHTML要素として取得します。通常、記事タイトルは <h1> 要素内に配置されています。JavaScriptで記事タイトルを操作できるように要素を取得します。

  2. 新しい要素の作成: スタイリングを適用したいテキストを <span> 要素で囲む新しい要素を作成します。この要素は特定のスタイルを持つためのクラス名を持ち、スタイリングを適用したいテキストを含みます。

  3. 既存のテキストの取得: 記事タイトル内の既存のテキストを取得し、特定のテキストを識別するのに役立ちます。

  4. 新しいHTMLコードの生成: 既存のテキスト内の特定の部分を新しい <span> 要素で囲む新しいHTMLコードを生成します。これにより、スタイリングが適用された新しいHTMLコードが生成されます。

  5. HTMLの更新: 最後に、生成した新しいHTMLコードを記事タイトル内に挿入し、スタイリングを適用します。これにより、記事タイトル内の特定のテキスト部分が <span> 要素で囲まれ、スタイリングが適用されます。

この手法を応用すれば、ウェブページ上で通常はカスタマイズが難しい箇所にも独自のデザインを施すことができます。セマンティクスに注意し、適切な文脈でスタイルを適用し、ブラウザ互換性とアクセシビリティにも気を付けることが重要です。また、パフォーマンスにも配慮し、効率的なコードを書くことを忘れないようにしましょう。この手法を活用して、ウェブページの見出しを魅力的に表示し、読者の注意を引くことができます。

以上、JavaScriptを使用して記事タイトルの一部をスタイリングする方法とその実践例をご紹介しました!

一生懸命勉強する猫
©nyanco
この技術を活用して、ウェブページの見出しをより魅力的に表示し、読者の注目を引きましょう~ ฅ^•ω•^ฅ