社労士特別研修①(特定社労士とは?~中央発信講義まで)
特定社労士とは?
社労士との違い
みなさんは、社労士という資格をご存じでしょうか?
社労士とは社会保険労務士の略称で、社会保険や労働関連の法律の専門家として人事や労務管理を行う人のことを指します。 国家資格で、雇用や社会保険、労働問題、公的年金の分野を主に取り扱います。
企業の人材に関する専門資格で、採用から退職にいたる労働・社会保険に関する諸問題や、個人の年金の相談まで、業務の内容は色々な範囲がある資格です。
wikipedia:社会保険労務士
※ちなみに、Markdown、もしくははてな記法で
[wikipedia:社会保険労務士]
と記述すると、Wikipediaへのリンクが貼れます。便利ですね!
その社労士の中でも、さらに個別労働紛争における代理人としての業務が認められた特定社労士(特定社会保険労務士)というものがあります。
1990年代以降、個別労働紛争等が増加したことにより、2005年にADR法が制定されました。これによって、法律的サポートができる人員の拡大が必要となり、2007年には社会保険労務士法が改正されました。
その対応策として、紛争解決手続き代理業務試験(特定社労士試験)に合格をし、付記申請をした社労士に対して、紛争解決手続きの代理業務を行うことが認められたのです。
ちなみにADRとは「Alternative Dispute Resolution(裁判外紛争解決)」の略で、裁判によらない、当事者の合意に基づく紛争解決方法のことです。 ADR法とは、その裁判外紛争解決手続の利用促進に関する法律を指します。
ADRでは、公正中立な第三者が当事者間に入り、話し合いを通じて解決を図ります。裁判では事実の認定や証拠品、弁護人を立て、当事者双方にも強制力のもと判決を下せますが、ADRでは、当事者同士の気持ちを最優先し、話し合いで解決します。
証拠品や科学的根拠ではなく、当事者同士の気持ちを最優先し、話し合いで解決するのです。
通常の社労士業務に加え、この紛争解決手続きの代理業務が可能になった点が、特定社会保険労務士と社労士との一番の違いとなります。
特定社労士は、裁判によらない円満解決のために業務を担います。
特定社労士になるには?
特別研修
特定社労士になるには、先ほど触れたように、「紛争解決代理手続業務試験」に合格する必要があります。
そのためには先ず、全国社会保険労務士連合会試験センターが開催する「社労士特別研修」を受講しなければなりません。
私は以前、社労士資格を取ったのですが、今回この特定社労士取得のため、今年度の第19回(令和5年度)特別研修の受講を申し込みました。
特別研修には大きく分けて、
- 中央発信講義(eラーニング)
- グループ研修
- ゼミナール
があります。
流れとしては、
- 特別研修(63時間)を受講 国家試験合格 特定社労士登録
となります。
…こうして改めて見ると大変ですね~(;^_^A
なお、特定社労士は社会保険労務士の上位資格ではありません。
あくまでも社会保険労務士より取り扱える業務の種類が増える、ということなんですね。
中央発信講義
中央発信講義は、特定社会保険労務士の特別研修の1つです。 講義は約30.5時間(!)のeラーニング形式で行われます。内容は、個別労働関係紛争に関する法令を学ぶ前の段階として、
- 特定社労士の果たす役割と職責
- 専門家の責任と倫理
- 憲法(基本的人権に係るもの)
- 民法(契約法、不法行為法の基本法則に係るもの)
- 労使関係法
- 労働契約・労働条件
- 個別労働関係法制に関する専門知識
- 個別労働関係紛争解決制度
などを学びます。…多いですね~やばい。。(;^_^A
こちらの松本崇先生のブログでも、非常に厳しいことが書かれております。
実は、講義の資料は今月頭、9/1に届いていたのですが、自分で申し込んだにも関わらず、なぜか気合が入らず。。 ブログ作成に現実逃避し(;^_^A、期限6日前(eラーニングの受講期限は9/29まで!)になって、やっと講義の閲覧を始めた状況です。汗汗
という訳で、今日も結局大好きなブログを開いてしまいましたが、、逆算して30.5時間の講義を残り6日、1日あたり5時間ちょっと( ̄▽ ̄;)観ないと終えられない計算なので、なんとか気合を入れて、追い込み掛けたいと思います~
Today's BGM
4年後の1977年にテレサ・テン(鄧麗君)がカバーして大ヒットし、彼女の代表曲となりました。
1999年「香港20世紀十大中文金曲」で一位に選ばれ、2010年台湾ゴールデン・メロディー・アワードで選定された「30人30歌30碟」の30年30歌部門でも一位に輝きました。2015年にはジョン・ボン・ジョヴィがYouTubeでこの曲のカバー映像を公開しました。