「天才ザル・カンジくん」驚異・類人猿の知能【NHKスペシャル】奇跡のボノボ、カンジ 第1夜
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今回も個人的にハマってしまっている😅ボノボについてです。ボノボとは、1928年に発見されたヒト科の類人猿です。チンパンジーとともに、人間にもっとも近い遺伝子を持っています。
今から30年以上前の1993年3月31日、NHKスペシャル『天才ザル・カンジくん。驚異・類人猿の知能』という番組が放送されました。
番組の見出しは下記のとおりです。
- 驚異!類人猿ボノボの知能
- 覚えた英語は1000語
- 音の出るキーボードで人間と会話
- テレビゲームに挑戦
- 10年間の研究成果
語り 柳生博さん
この番組が放送された当時、ボノボが見せるその知能の高さに、世間は衝撃を受けました。主役はアメリカで研究者と暮らす13歳のボノボ、カンジ君です!
彼は英単語1000語以上を覚え、英語の日常会話を耳で聞いて理解する驚異の能力を持っています。
さらに、一見チンパンジーに似ている彼は、種類が違うボノボと呼ばれる類人猿で、当時の研究で我々人類の祖先と共通の特徴を持っていることが明かされました。
では、カンジ君の素晴らしい冒険について、詳しく見ていきましょう!
ボノボと人類の共通点と人類誕生の地
カンジ君の種族ボノボは、アフリカ大陸に住む類人猿の一種です。
アフリカ大陸は人類誕生の地と言われており、特に東部にある大地溝帯は人類学上重要な発見が行われる場所となっています。
ここで約350万年前(放送当時。現在では約320万年前)の人の化石が発見され、その化石はビートルズの歌『ルーシー・イン・ザ・スカイ』にちなんでルーシーと名付けられました。
ルーシーは2本の足で立って歩いていたことが判明し、驚くほどボノボと共通の特徴があることが分かりました。
大地溝帯(だいちこうたい、グレート・リフト・バレー、Great Rift Valley)は、主にアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つである。
「大地溝帯 - Wikipedia」 (2023年5月5日 (金) 19:42 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
言語理解力と実験
カンジ君の驚異の言語理解力に迫ります!
アメリカ ジョージア州立大学言語研究センターで行われた実験では、彼がレキシグラムと呼ばれるキーボードの絵文字を使って人間の言葉を正しく理解し、テストに答える様子が観察されました。
これはこの研究のために開発された人工言語で、ヤーキッシュ(Yerkish)と言います。
256もの絵文字が並ぶキーボードで、彼は絵柄の意味とは関係のない単語を組み合わせ、簡単な文章を作り、自分の意志や感情を相手に伝えることができるのです!
言語の習得が目的なので、記号(絵柄)と意味はあえて一致させていません。たとえば、ヤシの木という意味のキーにヤシの木が書いてあったら、絵のイメージでそれを連想することが出来るので言語を認識していることにはならないからです。
この表を使いこなすには人間の大人でも1年はかかるそうです。なんとも凄まじい能力です!
漢字のようなものも見受けられますね。
カンジ君とスー博士の関係
カンジ君の成長を支えるスー・サベージ=ランボー博士(Dr. Sue Savage-Rumbaugh)は、生後間もない頃から彼の言葉の学習を見守ってきた育ての親です。
スー博士とカンジ君は研究所の台所でいつも一緒に食事の用意をしています。スー博士が話すと、カンジ君はそれを理解し、料理の準備を手伝ってくれるのです。
彼らの信頼と絆は、カンジ君の成長に大きな影響を与えていることでしょう。
きびしいですね(^^;)
ボノボとチンパンジーの違い
ボノボとチンパンジーはアフリカに生息する類人猿の仲間ですが、性格や外見には大きな違いがあります。
ボノボはチンパンジーよりも少し小型でスリムな体つきをしており、性格は穏やかで社交的です。
一方、チンパンジーは広い範囲、熱帯雨林から草原地帯までの緑豊かな地域に生息しています。
これらの違いを知ることで、我々人類と類人猿の多様性に改めて驚かされますね。
チンパンジーに言葉を教える研究
カンジ君の驚異的な言語理解力が際立つのは、過去の研究と比較するとより鮮明に分かります。
1954年、アメリカの心理学者ヘイズ夫妻はチンパンジーのヴッキーに言語を教える試みを始めました。
しかし6年間の努力の末リッキーが発音できた言葉は、不明瞭の”パパ・ママ・カップ”の3種類だけでした。
チンパンジーに言葉を喋らせようという試みは、失敗に終わったのです。
しかし、ヘイズ夫妻の試みから新たな研究方法が生まれ、後のカンジ君の驚異の能力を見出すきっかけとなるのです―
おわりに
カンジ君の素晴らしい冒険はこれからです。
彼の驚異の知能と言語能力が、人類誕生の道筋を解き明かすかもしれない未来が期待されます。
ボノボと人類の共通点を知り、カンジ君の成長を支えるスー博士との絆に感動しましたね。
次回は、さらなる驚異が待ち受けるカンジ君の物語を引き続きお伝えします。乞うご期待ください!
調べたら、書籍化されていたようでしたので、さっそく買ってしまいました笑
現在は絶版のようなので、中古のみの販売でした。。この記事を読んで興味を持って、購入しようと思ってくれた方、もし売り切れてしまっていたらすみません…。