人間の都合で運命を翻弄されたチンパンジー、"ニム"の物語、第四夜へようこそ。さっそく進んでいきましょう。前回のはなしは下記に。
目次がちょっと多くなりました~ 1つ1つは短いのでご安心を笑
それでは、始まり始まり~♪
らんらんらん、たのしみだな~
人間の影、運命の轍
こんばんは、皆さん。また夏の夜がやってきましたね。
涼やかなグラスに注がれたアイスティーを手にしながら、勇気と友情に満ちたチンパンジー・ニムの物語に浸ってみませんか?笑 ♪(❛ᴗ❛ و(و˚˙
冷たいアイスティーとともにリフレッシュするひとときをお楽しみください。
前回、我々はニムの波乱に満ちた旅路を追体験しました。人間の子供としての成長による森の生活との葛藤。愛情深いボブとの絆。しかしその絆も、今度はニムの家である【オクラホマ大学 霊長類センター】の危機に直面し、運命はまだニムに厳しい試練をもたらすことになるのです。
今夜も彼の物語がどのように進んでいったのか、探っていきましょう。
絶望の中で
そして物語は、【ニューヨーク大学 霊長類研究所】の扉が開かれる場所に移ります。
なんと、この場所では50から60ものチンパンジーたちが、新薬のギニアピッグとして使われていました。その中には、我らが主人公、ニムも含まれていたのです。これはまさに、絶望の極み。…ゲスの極み…´•ᴥ•`
ボブは奮闘し、何とかしてニムを救出しようとするものの、関係者たちはまるで聞く耳を持ちません。
ボブの奮闘と執念
しかし…、我々のヒーロー、ボブの執念は揺るぎません。決してあきらめず、電話攻勢、手紙、そして思いつきのビデオメッセージ!あらゆる手段を駆使し、救出のために闘い続けるのです。
そして…、その情熱が報道陣の目に留まり、ついにはマスコミを通じてニムの物語が世界に知れ渡ります。まさに大胆不敵、そして感動の作戦で、彼は世間の注目を浴びせることに成功したのです。
勝利の裏に潜む課題
すると、マスコミの力と人々の声は驚くべき効果をもたらしました。動物愛護団体によって、それまで容認されてきた動物実験への反対運動が盛んになり始め、さらに記事に触れた弁護士たちも立ち上がり、訴訟の道を歩みます。
この波に押され、結局ニムを買った【ニューヨーク大学 霊長類研究所】はあっさり折れました。マスコミによって有名になったニムを実験に使うことで、他の動物実験まで非難されかねないからです。
でも、この勝利は甘くはありませんでした。救出されたニムの前には、帰る場所は既に失われていました。ボブとの思い出の地、【オクラホマ大学 霊長類センター】も閉鎖され、ニムにとっての居場所はどこにもないのです。
残念ながらニムを売ったあとも、センターの資金難は回復していませんでした。チンパンジーを飼育するには設備と経費が必要です。学生であるボブには、それを用意するのは不可能でした。
牧場での日々
孤独な生活の始まり
さて、ここで物語はまたさらに一転、新たな展開を迎えます。ニムの運命は再び人間たちによって翻弄されます。
突如現れた牧場のオーナーが、ニムを引き取ると申し出てきたのです。ですがその裏には、こころない算段がありました。いくどもマスコミに取り上げられ、有名になっていたニムを、彼は金儲けの道具として利用しようとしたのです。
ニムは幸せな未来を夢見ていましたが、牧場の小屋での孤独なくらしが待っていました。そこで暮らすチンパンジーはニム一頭だけだったのです。しかもこの牧場の主は、ボブがニムに会いにいくことも認めてくれませんでした。
振り回される運命
ここまでニムは、人間の世話人たちに捨てられ、その後医学研究に売られ、最終的には牧場主に買い取られ、完全に隔離されるという、人の都合に振り回され続けてきました。
本来、チンパンジーは群れを作って暮らす動物です。 せっかく実験施設から逃れたものの、心細いひとりぼっちの日々の中で、ニムは次第に元気を失っていきました。
闘い続けるボブ
そんな中でもボブは、牧場主に手紙を書き続け、他のチンパンジーと一緒に生活させてほしいと訴えました。
しかし、牧場主はボブの訴えを無視し続けました。
新たな希望と再会
勇気の瞬間
しかし運命の歯車は再び回り始めます。ある出来事がニムに勇気を与えます。彼が乗り越えた困難が、彼の内なる強さを引き出すのです。
それはある日、とつぜん起こりました。なんとニムが小屋を抜け出し、牧場主の愛犬を襲うという事件が発生したのです。
このことは牧場主にもショックを与えました。そしてようやく彼は、ボブの訴えを聞くことにしました。
新たな友情の芽生え
そして牧場に、新たな雌のチンパンジーがやって来ました。ニムに、友達ができたのです!
仲間が現れ、孤独を埋める友情が芽生えます。おかげでニムは、少しずつ元気を取り戻していきました。
再会。葛藤と選択
そして今夜の物語は感動?の再会で締めくくられます。
そんなある日、ニムの過去と結びついている一人の人物が姿を現します。それは、母乳を与えて彼を育てたステファニーでした。しかし、喜びの再会は予想外の結末を迎えることになります。
育ての親のひとりであるステファニーと再会したニム。その瞬間、衝撃の展開が待ち受けていました。ニムの中に流れる人間としての情熱と、チンパンジーとしての本能が交錯し、彼は選択を迫られます。
今宵はこの辺で
こうして、第四夜は幕を閉じます。ニムの運命の道はますます複雑に入り組み、未だ見えぬ未来へと続いています。次回、物語の行く末にどんな結末が待っているのか。彼の奮闘と成長、そして意外な展開に、どうぞご期待ください。
次の最終夜をお楽しみに。ニムの生涯とはいったい、何だったのでしょう。
それでは、人生は驚きに満ちていることを忘れずに。またお会いしましょう~(๑•ᴗ•๑)♡
ニムの生涯を追ったドキュメンタリー<br />(残念ながら英語版のみのようです。)
リメイクではない猿の惑星の2011年の作品。
ニムの生涯がヒントになったそうです。
町山智浩さんの解説
サントラもありました