【SEO対策】検索で上位表示される、ブログ記事タイトルの付け方を考えてみました
検索結果で上位に表示されるブログの記事タイトルの付け方について、考えてみました。
記事本文中で使っているワードごとの使用回数をPythonで抽出してタイトルとの整合性をとり、UbersuggestでSEO対策に有利なキーワードを選出。
また、最適な文字数は「32」と言われていますが・・じっさいは?
記事タイトルの見直し
ブログを始めて約2か月、投稿数も30を超えました。
いろいろとブログをやるうちにわかってきたこと、知ったことがあって、そのひとつがブログ記事タイトルの付け方です。
ブログを書きはじめたころは、SEO対策(検索結果の上位に表示されるようにする対策)という視点があまりなかったので、記事タイトルの文字数やタイトルに入れるキーワードの選択、記事タイトルとコンテンツ(記事の内容)との整合性など、深く考えてはいませんでした。
じっさい、Googleサーチコンソールを見ると、自分の意図した記事タイトルのキーワードが、検索クエリの[表示回数] などにまったく反映されていない記事もいくつか見られます。検索結果に上がってきていないのです。
そこで、そういった知識について最初より少しは(*^_^*)わかってきた?ので、最初のころに付けた過去記事のタイトルを見直し、修正することにしました。
記事タイトルの付け方
過去のブログ記事タイトルの修正にあたって、ポイントとしては、
- 記事タイトルと、コンテンツとの整合性をとる
- 競合に強いキーワードの組み合わせを入れる
- 適切な文字数(32文字前後)を意識する
この3つの要件を満たすことにしました。3つとも、SEO対策としてとても大切な要素だとよく言われています。
今回はコンテンツ(記事本文)の変更はしないので、まず要件のひとつ目、記事タイトルをコンテンツに合わせることで整合性をとります。
記事タイトルを変更する記事本文のワード別の使用回数を調べ、使用頻度の高いワードを記事タイトルに使用することで、記事本文(コンテンツ)との整合性をとろうと思います。
Pythonで形態素解析
やりかたは、まず記事タイトルを修正するブログ記事の全文をコピーして、メモ帳などのテキストファイルに貼り付け、いったん保存しておきます。
そしてどんな文字が何回使われているのか、ワード別の使用回数を調べるためには、形態素解析という手法を用います。
形態素解析とは、文章を単語ごとに分解して、その文章の内容を判断することです。Googleが記事をクロールして検索結果に表示するのも、形態素解析で記事の内容を判断しています。
以前こちらの記事で紹介したPythonのプログラムをつかって、形態素解析を行います。
プログラムのソースコードはこちら→morphology.py · GitHub
ソースコードを使うには、Pythonを利用できる環境構築が必要です。
手順としては、
- Pythonのインストール
- pipプログラムのインストール
- janomeライブラリのインストール
- コード(プログラム)の実行
という流れになります。それぞれのリンクを参考になさってください。
環境構築は、それぞれの手順にしたがってダウンロードやインストールをするだけです。むずかしくはありませんので、Pythonを使ったことがないかたは、試してみてください。
コードの実行
3.のjanomeライブラリのインストールまで済んだら、先ほどのコードをメモ帳などのテキストに貼り付けて、ファイル名を「XXXX(任意の名前).py」とつけて保存します。※拡張子に「.py」とつけることで、Pythonのプログラムとして認識されます。
つぎに、記事の全文をコピーしたテキストファイルのファイル名を「tweets.txt」に変更します。
2つのファイルを同じフォルダに置き、フォルダの位置でコマンドプロンプト(Macだとターミナル)を開きます。
※Windowsのばあい、エクスプローラでそのフォルダを開き、エクスプローラのアドレスバーに「cmd」と入れてエンターキーを押せば、フォルダの位置でコマンドプロンプトが開きます。
コマンドにpython XXXX(任意の名前).pyと打ちエンターキーを押せば、Pythonプログラムが実行され、記事全文の形態素解析結果として「result.txt」ファイルが生成されます。
> python kaiseki.py
result.txtを開くと、「ワード 使用回数」と使用回数の多い順にワードが並んでいるかと思います。これらのワードをタイトルに利用すれば、記事本文との整合性がとれることになるはずです。
こちらは出力例です。(記号など、余分なワードは除いています)
No. | ワード | 使用回数 |
1 | ツイート | 16 |
2 | Word | 15 |
3 | Cloud | 15 |
4 | 画像 | 13 |
5 | コード | 13 |
6 | こちら | 11 |
7 | マスク | 10 |
8 | 10 | |
9 | API | 10 |
10 | 取得 | 9 |
11 | Python | 9 |
12 | キーワード | 8 |
13 | 収集 | 8 |
14 | ライブラリ | 8 |
15 | インストール | 8 |
16 | 実行 | 8 |
17 | file | 8 |
18 | pillow | 8 |
19 | janome | 7 |
20 | 出力 | 7 |
Ubersuggestでキーワードを選ぶ
もうひとつ、記事タイトルの付け方のポイントとしてあげた「競合に強いキーワード」についてですが、さきほどの使用回数の多いワードをもとに、探したいと思います。
使用回数の多いワードから探すことにより、競合に強く、なおかつコンテンツとの整合性がとれたタイトルにするためです。
これには、Ubersuggestという無料のSEO対策ツールを使います。SEOに強いキーワードの組み合わせを、かんたんな操作で探すことができます。
無料キーワード提案ツール UbersuggestでSEO対策
↓こちらの記事で紹介しています。
Ubersuggestの使用方法については、さきほどの記事のこちらを参照なさってください。
Ubersuggestの使いかた
まず、さきほどの形態素解析の出力結果をもとに、本文中でもっとも使用回数が多いワード、「ツイート」(16回)のキーワード候補を検索しました。
ちなみに今回タイトルを変更したのは、こちらの記事です。
キーワード候補を検索した結果を、さらに下記の条件で絞り込みました。
- Volume(1か月間の当該キーワードの検索ボリューム)が1,500以上
- CPC(クリック単価)が50以上
- SD(Search Difficulty、検索難易度)が35以下
絞り込みをしたキーワード候補の一覧です。
この中で、さきほどの解析結果のワードと一致するものを探したところ、「ツイート解析 + 単語」の組み合わせが一致しました。
記事本文内での使用回数は「解析」が3回・「単語」が4回と、「ツイート」にくらべるとすこし少なめですが、「ツイート解析 単語」自体、記事の内容に則したものであることから、検索用のキーワードとして採用することにしました。
使用回数の多いワードが「ツイート」以外だと「Word Cloud」など、検索ボリュームが低く、ほとんどがSEO的に弱いワードだったこともあります。
記事タイトル32文字論
Googleの検索結果に省略なしで表示される文字数が32文字ということで、記事タイトルは32文字以内がいいという説があります。
わたしもいくつかの記事で拝見して信じていましたが、このような記事を発見しました。
この記事のわたしなりの解釈としては、
またじっさい、激戦区と言われるキーワード「クレジットカード」で検索をかけたところ、表示された記事タイトルの上位3,4件は、数えたところ文字数は40~50のあいだでした。
つまり、タイトルは長くてもよいが、見えている部分で人が見てクリックしてもらえるような文章にする(=クリック率が高くなる)のが望ましい、と解釈しました。
記事タイトルを決定する
あとは出現頻度の高いワードを使用して、「ツイート解析 単語」で検索した人が求めていると思われるものに近い、タイトルを付けました。
変更前(43文字)
↓
変更後(44文字)
Googleの検索結果に表示される文字数、32文字前後は「…単語を」あたりまでになるので、それ以降の検索結果に表示されない部分には、記事本文中の出現頻度は多いけど検索ボリュームは少ない「WordCloud」を持っていきました。(変更前も偶然そうなっていますが)
見た目は変更前とそれほど変化ないですね・・(^.^)
ただ、いま考えると「吉本興業」に興味がある人には、それほどたいした情報が記事にはないように思うので、今回はずして正解だと思います 笑。
「動くWordCloud」も、少し紹介している程度なので、これもハズシ、でよかったと思います。
もうひとつ、変えてみます。記事はこちらです。
本文を全文コピーして、形態素解析にかけました。
No. | ワード | 使用回数 |
1 | Canva | 19 |
2 | クリック | 16 |
3 | ロゴ | 14 |
4 | タイトル | 10 |
5 | アップ | 9 |
6 | ロード | 9 |
7 | 文字 | 8 |
8 | 作成 | 8 |
9 | 透過 | 8 |
10 | フォント | 8 |
11 | ファイル | 8 |
12 | こちら | 7 |
13 | 日本語 | 7 |
14 | 保存 | 7 |
15 | メニュー | 6 |
16 | デザイン | 5 |
17 | PNG | 5 |
18 | 形式 | 5 |
19 | 無料 | 5 |
20 | 画像 | 5 |
「Canva」がもっとも使用回数が多いので、「canva」でUbersuggestにキーワード候補検索をかけます。
上位の検索結果です。
No | Volume | CPC | Search Difficulty | Keyword | ||
1 | 110 | 521.3 | 20 | canva | デザイン | |
2 | 50 | 162.4 | 19 | canva | ダウンロード | |
3 | 10 | 378.6 | 17 | canva | 画像 | アップロード |
4 | 10 | 509.1 | 25 | canva | 印刷 | 業者 |
5 | 10 | 9635.1 | 14 | canva | 使い方 | 印刷 |
6 | 10 | 205.7 | 20 | canva | パンフレット | |
7 | 10 | 693.0 | 19 | canva | 透過 |
|
「デザイン」は本文中で5回使用されているので、「canva デザイン」を採用することにしました。ただ、Volume(1か月間の当該キーワードの検索ボリューム)が110と少ないのでもうひとつ候補をさがしました。
内容に則したワードで使用回数が多いのは、ほかだと「ロゴ」です。こちらもUbersuggestで検索しました。
キーワード「ロゴ」の検索結果上位です。※「ロゴ デザイン」が2つあるのは、半角スペースと全角スペースで分かれて計上されていました。
No | Volume | CPC | Search Difficulty | Keyword | ||
1 | 12100 | 282.7 | 34 | ロゴ | デザイン | |
2 | 9900 | 187.2 | 25 | ロゴ | マーク | |
3 | 9900 | 341.0 | 35 | ロゴ | デザイン | |
4 | 6600 | 177.7 | 20 | ナイキ | ロゴ作成 | |
5 | 6600 | 395.2 | 20 | ロゴ | ||
6 | 5400 | 126.9 | 20 | カッコいい | ロゴ | |
7 | 5400 | 277.3 | 20 | ロゴ | メーカー | |
8 | 5400 | 433.4 | 20 | line | ロゴ | |
9 | 5400 | 132.3 | 27 | ロゴ作成 | 無料 | |
10 | 4400 | 595.3 | 20 | ロゴ | タイプ | |
… | ||||||
93 | 590 | 109.7 | 25 | ロゴ | デザイン | 無料 |
190 | 320 | 203.8 | 16 | タイトル | ロゴ |
作成 |
「タイトル、ロゴ、デザイン、作成、無料」が本文中に頻度が高く使用されているワードと一致しました。これらの検索意図を
"タイトルロゴをデザイン、作成できる無料のアプリ・フリーソフトを探している"
と仮定しました。
"無料ソフトCanvaを使ったタイトルロゴのデザイン・作成方法"
が記事の内容なので、この中で記事本文中の使用回数が多く、なおかつ記事の内容にも則している「タイトル、作成、無料」を「canva、ロゴ」以外の記事タイトルに採用することにしました。
変更前(79文字)
↓
変更後(31文字)
変更前、長いですね・・。あきらかにムダが多かった気がします。クリックしてもらえるかな?と思って、「かんたん」にできることを強調してみました(^.^)
おわりに
ブログを始めて2か月、少しずつですが、SEO対策というものの大切さがわかってきたような?気がします。
わたし自身、最近ようやく意識するようになりましたが、ずっと"何となく"でタイトルを付けてきました。
みなさんも、いちど最初のころ投稿した記事など、見直してみてはいかがでしょうか♪